朝、洗面所で鏡を見て、無意識にやるようになったことが、歯を見せて「イー」っとすることです。写真を撮る時の「チーズ」の顔です。
なぜ、こんなことが習慣になったかと言うと、「イー」ができなかった時のことをよく覚えているからです。
副腎疲労の重度で、体がもうまったく言う事を聞かなかった頃、「イー」をすることに困難を極めたのです。
4年程前、歯医者で歯科衛生士さんが「はい、ではイーっとやって下さい」と言ったのです。
僕は口に力を入れて、イーとやろうとするのですが、どうにもこうにも頬がまったく上がらないのです。「もうちょっと歯を見せて下さ~い」とやさしく言ってくれるのですが、もうまったく顔に力が入らず、口を中途半端に開いた変な顔になっただけでした。
「もう少しできますか~」という声に応えることができず、僕にはもう何の力も残っていませんでした。
あの時の僕の心の中は、変な焦りと「もう勘弁して」と懇願したい気持ちと、言う通りにできない悔しさでいっぱいでした。
あの頃、力が入らなかったのは口や顔だけでなく、何もかもが重く、下に引っ張られているような感じでした。当時の写真を見返してみると、どれもこれも顔が完全にこわばっています。にっこりしようとしているのに、口は半開き、目にもまったく力が無く、一体カメラのどこを見ているのか、焦点もまったく合っていません。
さて、2021年に数年早送りします。
朝一で鏡を見て、イーっとした時に気づくことがあります。その日一日をどのように過ごせるかがわかるのです。
口角を上げて自然ににっこり微笑むことができる時は、良い一日になります。にっこりできず、何か顔がこわばる時は、体調がちょっと冴えない一日になるのです。
顔の筋肉の動きで、その日の体調がわかるようになりました。(笑)