眠れぬ夜のアーモンド

自分が副腎疲労だということがわかってから、ありとあらゆる情報をリサーチしました。

その中でも何か良い方法はないかと必死に探していた情報は「睡眠」に関する事です。どうすれば眠れるのか。

副腎疲労の人は多くの人が経験していると思いますが、朝は起き上がることが大変なのに、夜は頭が冴えてなかなか眠りにつけません。

必ずと言って良いほど、深夜の2時から4時までの2時間、タイマーがセットされているかのように、目を覚まし、きっちり2時間一睡もできないという変な習慣が続きます。

最初に副腎疲労と診断したハワイの医師に、眠れないことを相談すると、マグネシウムを取るようにと言われ、僕はすぐに医師が勧めたマグネシウムを買って飲み始めたのですが、まったく効果が感じられず、その代わりに便が少し緩くなるような感じがあったので、マグネシウムを取るのはやめました。

その後、今のドクターに診てもらうようになり、彼から勧められた睡眠に良いというサプリメントを試してみたのですが、これもまた僕にとっては悪夢のような結果を招き、かえって眠れなくなってしまいました。

もちろんドクターにその事を伝えたところ、「50%の人はまったく逆の反応を示し、逆に目が覚めてしまう」と言い、まさに自分がこの50%に入ってしまったのでした。すぐさまそのサプリメントもストップしました。しかし、50%に逆効果をもたらすようなサプリとは一体意味があるのか?!と思いますよね。

副腎疲労重症になった体というのは、本当に謎だらけです。普通のビタミンやミネラルなどの一般的なサプリメントすら、体がもう処理できなくなっていて、逆の結果になってしまうという、もうどうすることもできない状態です。

それ以来、眠れない夜を一体どのくらい過ごしたか、もうわかりませんが、睡眠のための薬やサプリメントは一切取っていません。

ただ、一つだけ、ドクターに言われて取り続けているのが、寝る前のアーモンドとチキンです。

almond

夜、ベッドに入る30分程前に、7~8個のアーモンド、あるいはアーモンドバターをスプーン一杯、そして毎日軽食に食べる鶏の胸肉を一口。これが副腎疲労重症者にとってはどんなサプリメントよりも効果的だとドクターにも言われました。3年以上、毎晩毎晩同じものを食べ続けています。

今年に入って、ようやく、ついに、眠れるようになったと実感しています。以前の自分は、ベッドに入ったら30秒以内に寝つき、あとはどんなに音をたてられてもまったく目を覚まさないほど、深く眠っていました。まだその域には到達していませんが、夜中の2時に決まったように目を覚ますことはなくなりました。トイレに一度起きることはありますが、それでもまたすぐ眠りにつくことができます。ここ数日は、朝まで7~8時間通して眠ることができています。眠ることがこれほど幸せなことだったのかと、つくづく思います。

以前のブログにも書きましたが、人の体は夜中眠っている時に自分で修復します。だから眠れなければ、修復ができず体はどんどんダメージを蓄積してしまうのです。

最近ちょっと疲れが溜まっているな、あるいは副腎疲労の初期段階の人であれば、睡眠を促す薬やサプリメントを飲んでも大丈夫なのですが、副腎疲労重症になるとそれが役に立たなくなります。重度になる前によく眠り、体を修復し、疲労を貯めない事が重要です。眠りは癒しです。