サウナもダメ出しを食らう!

ハワイで副腎疲労と診断してくれた女性医師は、鍼、オイルマッサージやカッピングの他、サウナも非常に効果的だと説明してくれました。デトックスのためにサウナ、そして若干低めだったテストステロンを高くするためには、ウエイトトレーニングも少しずつでも頑張って続けたほうが良いというのです。

もう以前のようにウエイトを上げることは出来なくなっていたのですが、その言葉を信じて、僕はジムに向かいました。あの時は副腎疲労ということが初めてわかって、それを改善するためには、なんだってやってやるという気持ちでした。

ジムで一番軽いウエイトで試してみましたが、やはりまったくダメでした。僕の筋力はすっかり落ちてしまっていました。でもこれからだんだん戻ってくるに違いないと、気を取り直してサウナに向かいました。ちょっとウキウキした気持ちで、はじめてサウナに向かったことは今でも覚えています。水とポカリスエットを1本ずつ持って、はじめは10分程度から、徐々に時間を延ばして30分位まで頑張っていました。毎日は良くない、と聞いていたので、週に2回程度サウナを利用しました。

ご想像通り、毎回サウナを出ると、僕の疲労はピークに達しました。でも流れ落ちる汗を見ながら、体の中から毒素や老廃物を出している、デトックスしている、いいことだ、と思っていました。

ハワイから日本に戻って、指示された通りにサプリメントを飲み、鍼とサウナに通い、1か月、2カ月と過ぎていきましたが、僕はまったく良くなっていない、いや、むしろ悪化しているんじゃないか、と思ったのです。

sauna

副腎疲労についても、継続して様々なリサーチを続けていました。鍼、サウナと副腎疲労をキーワードにサーチし、僕の目に飛び込んできたのは、まさに僕が一生懸命やっていた『鍼もサウナも、逆に体にダメージを与える、それを知らずに患者に勧める医師が多い』という記述だったのです。ディープティシューマッサージ、ホットヨガやスチームバスなども同様に、かなり注意しなければならないと書いてありました。そう書いていたドクターこそ、僕が今、治療を受けているドクターAだったのです。

massage

僕はすぐやめました。サウナも鍼もマッサージも整体も何もかもストップしました。そして次にしたことは、このドクターAにコンタクトを取ることでした。

ドクターAとの最初のカウンセリングで、飲んでいるサプリメント、やっているエクササイズ、鍼やサウナのこと、どんなマッサージをどのくらいの頻度で受けているか、などをすべて話しました。サプリメントについては、過去の記事に書いた通り、だんだんと量を減らして、ほぼ3週間後にゼロに。鍼、サウナ、エクササイズ、マッサージなどはすべてストップするように言われました。

ドクターAは、副腎疲労について学んだという多くの医師が、「検査結果から副腎疲労と判断された患者に、一様に同じサプリメントを同じように飲むよう指導しているけれど、患者の疲労レベルがかなり進んでいる場合には、まったく効果が出なかったり、逆の反応を示してしまうことがあるので、非常に注意をしなければならない、でもそれを知らない場合が多い」という話をしてくれました。だからドクターAの元には、他の医師にかかっていた副腎疲労の人が、まったく良くならない、あるいは悪化してしまったといって訪ねてくることが多いんだそうです。まさに最後の望みを託して来る場所なんだということを知りました。僕も危ない所だったのかも…。