マイルド鬱

自分の体に、エネルギーが殆ど無いという状態に長くいると、軽いウツ状態になるのもうなづけます。いつになったら、また“普通”を感じられるようになるのか。いつになったら、また外に出て昔やっていたことができるようになるのか。いつになったらエネルギーが戻ってくるのか。いつになったら、倦怠感がなくなるのか。いつになったら、また前のように仕事ができるのか。自分はまた仕事ができるのか。

次から次へと疑問が湧き出てくるけど、知りたい答えは出てきません。前は普通にやっていたことが、もうできないというのは本当につらい事です。全然良くならない体に縛り付けられてしまったような気分になります。

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毎日、起きて、同じ事をひたすら繰り返すだけ。その日課がどんどんくだらなくなって、自分がまったく役に立たない人間になってしまったような気になってしまいます。自分の人生に、意味のあることを何も与えることができないと感じてしまいます。会社やビジネスにも、なんの貢献もできなくなってしまったように感じてしまいます。ドリーと楽しく何かをして過ごすこともできないし、友達に会いたいとも思わない。

自分が自分でなくなってしまったんだと思います。自分がただ生きることだけでもう精一杯で、それ以外のことに何も気がまわらない。部屋の窓から外を見ると、70代、80代、90代の高齢の人が、犬の散歩をしたりやジョギングしたり、テニスやゲートボールをしたりして、僕よりずーっと活発です。本当にみじめです。誰にもこの病気のことを打ち明けられないし、話したとしてもわかってくれる人はそういません。すべて自分の中に収めておきます。

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僕はもともと明るい性格だし、こんな状態でも明るさは失ってはいません。我慢、忍耐強さがこの病気には必要なんだと、本当に教えられました。ただ僕は病気なんかしたことがなかった人間なので、これほど長い間、不調と一緒に過ごすのはつらいです。

ドクターも、副腎疲労の人の多くが軽いウツになる、と言います。体内の化学物質のバランスが崩れていることと、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れているのが原因だそうです。副腎は、体内の恒常性を保つ大きな役割を持っているので、副腎が疲弊してしまうと、すべてがガタガタになってしまう、ということは本当に良く分かります。

このマイルド鬱を緩和する一つの方法は、運動をすることだとドクターに言われました。副腎疲労のレベルと体力と相談する必要はありますが、なんらかの運動を日課にすることで、前向きになれると言います。

正直なところ、僕の場合は、運動そのものより、体調が少しでも良い方向に向かっていることを自分が感じ取れた時に、気持ちがとても前向きになりました。自分ではっきりと実感できたのは、ビタミンC(普通のビタミンCではありません)を取り始めてからです。細胞に直接入っていくビタミンCです。その結果、ヨガもだんだん簡単になってくるし、ウエイトも少しずつ上げられるようになってきました。

その前までは、毎朝起きて今日は体の具合がどっちに転ぶか、まったく予測もつかず、調子の悪い時にはそれがどこまで悪くなるのかもわからないような毎日でした。一日調子の良い日があったかと思えば、そのあと3カ月くらいずっと悪い日が続く、ということもありました。

じゃ、最初からそのビタミンCをとればいいじゃないか、と思うでしょう。そうはいかないんです。体がビタミンCを受け入れる準備ができていないと、いくら飲んでも意味がないんです。僕の体の準備ができたのが、ほんの2カ月程前でした。

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ようやく、今こうしてブログを毎日書くことができるまでになったんです。完全に元の体に戻ったと言えるまでには、まだまだ時間は必要だと思っていますが、それでも真っ暗で長い長いトンネルの先にライトが見えてきた今、僕のマイルド鬱はもうなくなったと言えます。