副腎疲労重症の人にとって、肝臓の役目はとても重要なのだそうです。
肝臓がきちんと働いていなければ、副腎疲労からの回復は、良くてほんの少し、悪ければまったく無いということもあるんです。
ドクターは、僕の肝臓は詰まった状態なんだと言います。副腎疲労重度の人は全員、肝臓が詰まっていると言っても良くて、問題は「どの程度詰まっているか」です。
肝臓にどの程度、正常に機能する部分が残っているか、ということです。
肝臓の詰まり具合は、通常の肝臓の検査ではまったく現れず、普通の医療ではまったく見過ごされてしまうと言います。
副腎疲労であることがわかると、まず飲むように指示されるのが、エネルギーを生み出すためのハーブやアダプトゲンです。
僕も、ハワイの医師に言われてすぐ飲み始めていました。そして今のドクターに止めるよう言われてストップしたものです。
例えば、アシュワガンダ、ロディオラ、マカ、緑茶など、そして動物の副腎から取った組織であるグランジュラも飲むように言う医師が多く、これは副腎疲労の治療のマニュアル通りに医師が言うことですが、肝臓が弱っている場合、こうしたハーブやアダプトゲンを分解することは到底無理で、さらに肝臓を詰まらせてしまうだけなのだそうです。
副腎疲労に長い間苦しんでいる人の体は、もろくて壊れやすくなっているのです。
特に、かなり早い段階でグランジュラやハーブやホルモン剤を飲み始めた副腎疲労人は、とても危うい状態にあると言います。
例えていうなら、ゴムのベルトを、何度も何度も繰り返し使っていると、伸びきってしまいます。
それと同じように、人間も何度も無理に引っ張って一線を越えてしまったら、急激に壊れてしまうということです。そしてもっと難しい事は、引っ張って伸びきってしまうポイントは、人によって違うということです。
ただ、副腎疲労の重症の人は、これまでに何度もクラッシュを繰り返し経験し、その経験の中で、ああ、これ以上いくと伸びきってしまうという限界ポイントが自分でわかるようになる、とも言います。
しかし残念なことに、限界ポイントを迎えた時点では、体内はすでに大きなダメージを受けてしまっていて、クラッシュしてしまった時には、もう手遅れになっているという事なのです。
そのため、副腎疲労重症の人の多くが、何度も後退を繰り返してしまい、肝臓がどんどん詰まってしまいます。
そうなってしまうと、どんなに努力しても、専門家の助けを借りても、回復することは容易ではありません。
ドクターが言うには、「肝臓の詰まり具合がひどくなってしまうと、解毒や洗浄しようとすると、かえってクラッシュを引き起こしたり、真逆の反応を引き起こすことがある」。
サプリメントやサウナ、小麦若葉のジュース、ステロイド剤を使って解毒、洗浄しようとするのは、一般的な方法だし、多くの医師が手始めにやろうとします。僕が最初にかかったハワイの医師もそうでした。でも僕の体はまったく受け入れることができなかったのです。
解毒のアプローチが間違っているわけではありませんが、受ける側の体が弱りすぎていて、もう無理だという状況になっていることが問題なのです。解毒できる機能は、もう体に残っていない、ということです!
副腎疲労は副腎だけの問題ではない、とこのブログでも何度か書きましたが、特に肝臓は副腎と密接に関連しています。
ストレスと闘うホルモン・コルチゾールは、副腎と肝臓を連携させる橋渡し的な役割を果たしています。だから、コルチゾールが低下すると、肝臓も疲れ、胆のうにも問題を引き起こします。
強いストレスが過度にかかると、肝臓もだんだんと機能が低下し詰まってしまうという訳です。
副腎疲労を回復させる上で、肝臓の詰まりは大きな壁だと言います。
体の状態に合わせて解毒をしないと、肝臓は解毒どころか余計に有害物質を蓄積させていまい、いつまでたっても副腎は機能を回復できません。しかしこのことはあまり知られていないのだそうです。知って下さい。