副腎疲労は秘密にする?

僕は、家族以外に副腎疲労のことをほとんど誰にも話していません。片手で数えられるほどの人だけです。そもそも日本にそれほど友達はいないし、国の友達にしてもまったく会うこともないから、話す機会もないし、話す理由も見つからない。

僕の病気を知っている数少ない友人のうち、その半分は僕が話した後、一度も連絡がありません。あとの半分は去年1度だけ連絡がありました。

僕のことを「鬱っぽいから、そっとしておこう」と思ったのか、「病気の人にはあまり関わるのはよそう」と思う人がほとんどですね。特に北米ではそういう考えの人が多いです。これも、僕があまり故郷の友人に話さない理由でもあります。

僕はそれでまったく構わないのです。「あいつ、副腎疲労なんてよく分からない病気で、なんかもう動けないらしいよ」とか言う人が増えれば増えるほど、僕のストレスはもっと増えてしまいます。皆も心当たりあるでしょう。人はうわさ話が大好きだしね。だから、自分から話そうとは思いません。

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副腎疲労というのは、ある意味、とても個人的で非公開の病気だと言えますね。広く知られていることではないし、正式に病気として世の中に認められているものでもありません。普通の医者だってこの病気を知らなかったり、認めていないのだから。誰かに話した所で理解してもらえないし、受け入れてもらえるとも思えません。

症状を説明すると、だいたいの人が思うのは「あれは鬱だわ」とか「メンタルに来た」とか「なまけ病じゃないか」とかね・・・。

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会社に勤めている人が、副腎疲労になって仕事ができなくなった場合、それをどう会社に説明するのかな、と、僕は会社員ではないけれど、よく考えます。だって、医者が診断書を書いてくれるわけじゃないですし、入院や手術をする類の病気でもないですし、何をどう説明して、仕事をどうするのか、休職できるのか、それとも自主的に退職するしかないのか、僕は本当にこれは深刻な問題だと思います。

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副腎疲労になってよくわかったことは、僕自身の家族も含め、人は世の中で良く知られていることじゃないと、すんなり受け入れない、ということです。自分の知識や理解の範疇を越えていることについては、そのまま流して深入りしないということです。だからいつまでたっても知らないまま、知ろうともしないんです。

ま、僕には研究熱心なドリーが居てくれてよかったです。