ドクターAの治療がはじまって3か月ほど経った頃、ジュースを毎日飲むように言われました。
そのジュースとは、野菜を低温で熱を加えずゆっくり搾る「低温低圧圧縮方式」で作るコールドプレスジュースです。
低速回転で材料を押しつぶすようにして搾るので、大切な栄養素が失われることなくそのまま残ります。
ドクターにスロージューサーを持っているかと聞かれ、実はちょうど数カ月前に購入していました。ドリーが自分の体のために買っていたのですが、その訳はまた別の機会にお話しします。
いくつかのメーカーのスロージューサーを比較検討し、ヒューロムのジューサーを購入して、ドリーはほぼ毎日ニンジンやリンゴのジュースを作って飲んでいました。
僕もジュースを飲むことになって、ジューサーは大活躍することになりました。
副腎疲労にコールドプレスジュースがなぜ良いのか知りたいですよね。
副腎疲労になると消化器系の機能も衰えてしまうため、食物を消化し、その栄養素を吸収する力が弱まっているので、ジュース状にして飲むのが一番良いのだそうです。
ジューサーのメーカー、ヒューロムが出している情報でも、このようなデータが示されてました。
・生のフルーツの場合:消化にかかる時間3~5時間。吸収率17%
・コールドプレスジュースの場合:消化にかかる時間10~15分。吸収率65%
それから、僕の場合は体に毒素が溜まっているので、肝臓をデトックスする必要があるということでした。ドクターは度々言いました。「君の肝臓はうまく働いていない。毒素を取り除くことができていない」と。
このジュースはデトックスにも効果があるんです。「体が弱っている時に、なにか薬やサプリメントでデトックスを無理にしようとすると、逆に負担がかかりクラッシュして体がダウンしてしまう」とも。
とにかく少しずつ、ゆっくり時間をかけて解毒をやっていかないとダメだったんです。
実は白状すると、僕はドクターAの治療が始まる前、自分の勝手な判断で、デトックスのサプリメントを買って何度か飲んでいました。
ドクターの言った通りで、毎回クラッシュして、全身のエネルギーが完全になくなるような猛烈な疲労を感じました。
半日、時には丸一日、何もできない状態になり、ただただソファーに座ってテレビを眺めていることしかできませんでした。
ドクターとともに僕に食事の指導をしてくれる担当の栄養士さんに、ジュースに使う野菜は、オーガニックを使うようにと言われました。
もしオーガニックの野菜が手に入らない場合は、よく洗うようにとも言われました。
農薬や化学肥料などが副腎疲労の弱った体には大きな負担となり、弱った肝臓では処理できず、体に蓄積されてしまうのです。
肝臓が働かないと、ぼーっとして頭にモヤがかかったような状態になります。僕は年2以上、ボーっとしたままでした。
ジュースに使う野菜の種類、量、いつ飲むかなど、すべて細かく指示され、僕は毎日毎日、決まった時間に指示された野菜でジュースを作り、欠かすことなく飲みました。
ドリーは僕のジュースの臭いをかいで「よくこんな飲み物が飲めるね」と言いますが、僕にとっては最高のジュース。
海外に出かけた時には、さすがに重いジューサーをスーツケースに詰めて持って行くわけにはいかないので、事前にインターネットでコールドプレスジュースの店を調べておいて、必ず飲むようにしました。
海外ではジュースショップもすぐ見つけられるし、スーパーなどでもたくさんの種類のコールドプレスジュースがきれいにボトル詰めされて売られているので苦労はしません。むしろ日本のほうがお店を見つけるのは大変です。
家では、ドリーが1杯分の野菜を前の晩にカットしてボールに入れておいてくれます。(本当はその場でカットしてすぐジューサーで絞るのが理想的なのですが、面倒なのでカットだけはやっておいてもらいます)昼食の前に、自分で絞って作ります。ゆっくりゆっくり絞るので30分程掛かります。
つい最近、以前のような猛烈な疲労感がなくなり、回復を実感しているので、ドクターにジュースはそろそろやめても大丈夫か聞いてみたが、続けるように言われました。
量を少し減らして良いと言われましたが、作業的には何も変わらないので、今日もしっかり今まで通り12オンス作って飲みました。
毎日毎日、使っているジューサーがさすがに悲鳴を上げ、動かなくなったり、パーツがダメになったりしましたが、必要なパーツだけ購入して交換し、3年目の今も初代ジューサーが頑張ってくれています。
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