日本の夏、緊張の夏

副腎疲労症候群になると、体内の水分調整、電解質調整、体温調整が非常に困難になります。

そんな僕にとって、日本の夏の高温・高湿度はかなりの強敵です。今年もそんな季節がやってきました。

ウオーキングを課されている身にとって、この蒸し暑さの中を歩くのは自殺行為です。

常にスマホで気温と湿度を確認しながら、時間帯を選んでなるべく日陰になっている所を、水の1リットルボトルを持って出かけます。

真夏のほぼ2カ月間のウオーキングは、屋外はあきらめ、ショッピングセンターの中です。

そこまで車を運転していって、駐車場に停め、歩くためにショッピングモールに行くのです。

僕にとっての恐怖は、気温より湿度です。

先日も、曇り空で日が照っていない時を見計らってウオーキングに出かけたのですが、5分もしないうちに太陽が顔を出しました。気温は20度ちょっとで問題なかったのですが、湿度は93%。

歩道の木陰や建物の庇の下を歩くようにしても、どうしても湿度を調節できません。

体がすぐに反応し始めます。ちょっとグラグラするような気持ちになり、頭もくら―っとしてきます。

するとどんどん全身が不安定になり始め、まだ日課の半分も終わっていなかったのですが、ウオーキングをやめ、すぐさま家に戻りました。

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家に戻ってからも2時間ほど、頭はぼんやり、ちょっとフラフラする感じが続き、体力も無くなって、じーっと休まなければなりませんでした。

夕方、涼しくなってから、残りのウオーキングをするため、もう一度外に出ましたが、やはり変な感じが続いて、この日は日課を完了することができませんでした。

ペットボトルの水を傍らに置いて、あとは早く夜が来るのを待つしかなく、何もせずに時計の針が夜9時になったのを確認してすぐベッドに向かいました。

翌朝、目覚めた時にはエネルギーも戻ってきて、頭もすっきりしていました。

朝の日課のヨガとウイエトトレーニングをしようと、ヨガルーム(と呼んでいるただの和室)に入り、湿度を確認すると93%という恐ろしい数字を表していたので、僕はエアコンをつけました。

すると、なぜかぬるい風しか出てきません。そのうち涼しくなるだろうと、ヨガを始めたのですが、20分位すると嫌な汗が滴り落ちて、気持ち悪くなり思わず部屋を飛び出してリビングに行くと、エアコンをつけていないリビングの方が涼しいではないですか?!

ヨガの続きをリビングでやり終えたのですが、あの20分間のぬるい風で、また僕の体がおかしなことになり、頭がボーっとしてちょっとフラフラしながらまた2時間じっと休む羽目になってしまいました。

2日連続で、蒸し暑さ(普通の人にとっては大したことはなく、ドリーは全然平気だと言っていました)に翻弄され、こういう事が起きる度に、せっかく回復してきている体が、また逆戻りするのではないかという不安にさいなまれるのです。

ドクターがいつも言う「とにかく水を飲め」というアドバイスを僕は忠実に守り、この日も9リットル近く飲みました。

なにかちょっとしたストレスで、副腎疲労の状態が悪化することが、今は本当に怖いのです。

ここまで耐えに耐えてようやく回復してきたというのに、こんなことでまた坂道を転がり落ちるなんて絶対に嫌です。

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日本の夏、あと1カ月は続く暑さと湿度との闘い、心して臨まなければなりません。

緊張の夏です。