副腎疲労と低血糖

副腎疲労の症状の始まりは、僕の場合、低血糖からだったと思います。

ブログの記事で書いた事がありますが、どんな感じだったかと言うと「今すぐに何か食べなければ、死んでしまう」という感じです。

震えがはじまり、心臓の動悸、めまい、脈が速くなり、不安感、頭の混乱とパニック状態。食べ物を探し求めてフラフラ歩く獣のようになっていました。

後になって、副腎疲労の典型的な徴候の一つが低血糖の症状であることを知りました。副腎疲労と低血糖は深く関連しています。

ドクターの説明で面白いと思ったのは、副腎疲労の人は、血糖値が正常範囲内であっても、低血糖の症状が出る傾向があるということです。

blood sugar

副腎疲労ステージ3の人は、2〜3時間ごとに砂糖を欲すようになります。副腎疲労が軽くなるにつれて、時間が長くなり、 ステージ2の人は4〜6時間で砂糖が欲しくなりますが、特に低血糖の症状は出ません。 ステージ1の人は1食くらい抜いても、まったく問題はありません。

人間の体は恒常性を一日中維持するために、継続してエネルギーを供給する必要があります。「恒常性を維持する」とは、例えば、 暑くなったら体が勝手に汗をかいて温度を調節する働きのことです。体が安定した状態を保つために、無意識に機能することです。

しかし、副腎疲労になるとエネルギーを常に供給することができず、いつも燃料不足の状態なので、体は蓄えられているタンパク質と脂肪をエネルギーとして使います。

副腎疲労の人が、低血糖でフラフラになるのは、体がこの働きを急速に実行するためなのです。

dizzy

低血糖になったら、砂糖を口にすればすぐ血糖値が上がり、回復するのですが、それではその場しのぎでしかありません。砂糖を取ることで急に血糖値が上がり、またインスリンが出て、血糖値を下げ、これでは血糖値を乱高下させているだけで、何の解決にもなりません。

低血糖にならないようにする最も簡単な方法は、複合炭水化物やタンパク質を多く含む食べ物を、量を減らして頻度を増やして取ることです。つまり、ちょっとずつちょこちょこ食べていればいいんです。

砂糖を使った甘い食べ物や甘い飲み物など単純炭水化物は避けます。 体の中で何が起こっているのか、生理機能を理解すれば、何をどう食べればよいかがわかります。インスリンを一気に高めてしまう単糖類や加工炭水化物は、食べないことです。

食物繊維、良質なタンパク質、脂肪分の多い複雑な炭水化物なら、インスリンが急激に出ることはありません。長い時間をかけてゆっくりと緩やかに出ます。 食後の血糖値も、ゆっくりと変化します。

何を食べるか、自分の食事を見直すことは、本当に大事なことなのです。

nuts

低血糖の症状はいろいろです。 僕の場合は、頭痛、めまい、脱力感、動悸、いらだち、怒り、(時々)激怒、何もしたくなくなる、頭がごちゃごちゃになる、などです。

こうなってしまってはもう遅いので、外出する時もすぐに食べることのできるスナックをいつも持っています。少しでも低血糖のような症状を感じたら、すぐに口に放り込むようにしています。

3度の食事の2~3時間後に必ず間食、寝る45分程前にも軽く何かを食べる、という生活をかれこれ2年半以上続けています。一日6回食べるんです。

おやつを食べ続けるのも、時々嫌になってしまうことがありますが、血糖値を安定させるため、よく眠るためと思って続けています。

低血糖になりやすい人はやってみて下さい。

・ナッツ、豆、アボカド、オリーブオイルなど(良質の脂肪)を食べる。糖の放出を遅くするので、食事の度に食べると良い。

・一日に何度も食べる(3度の食事と3度のおやつ)

・脱水しないよう、水をたくさん飲む

・外出時には、ナッツなどすぐ食べられるおやつを持って行く

・アルコールを避ける

・砂糖と小麦粉で作られた食べ物を避ける

・GI値(グリセミック指数)が60以下の食べ物を食べる