副腎疲労と共に生きるとは、まさに“自宅軟禁”と言ってもよいと僕は思います。
病気などしたこともない、とにかく常に動き回っていた人が、毎日、自宅とその周辺で、単純な必要最小限のことを繰り返すことしかできず、フラストレーションが貯まりまくって、そのくせすぐ疲れてしまうという、情けない日々を過ごさなければなりません。
改善してきていることは自分でもちゃんと認識しているし、それはもちろん嬉しいことですが…、遅い!まるでカタツムリが歩くペース。以前のように普通の体に戻ってくれーと、いつも叫びたくなります。生きている!と言いたい、生存している、じゃなくて。
僕の平凡な一日をご紹介しよう。こんな変わりばえしない毎日を、730日間くらい送っています。
・朝5時~6時の間に起床
・血圧、脈拍を測る
・10分間腹式呼吸(これは自律神経を整えるため)
・朝食
・アメリカのTV番組やニュースを見る
・ヨガ(最近はウエイトトレーニングと一日交互に行う)
・シャワー
・軽食
・仕事関係のメール確認、チャットで業務指示など
・30分ほどウオーキング(帰りにランチを買う事もある)
・帰宅後、コールドプレスジュースを作って飲む
・昼食
・Skypeで母親とビデオ通話(週に2回程度)
・昼寝(1時間以内)
・メール確認、ブログを書く(つい最近始めたばかり、所要時間は1~2時間程度)
・軽食
・近所をウオーキング、天気が良ければグラウンディング
・夕食
・ネットやテレビ、ビデオを見る
・夜9時就寝
ね。これほとんど自宅軟禁状態です。
僕にとってつらいのは、あまり遠くへ出かけられないことです。毎日毎日、同じ場所で同じことの繰り返し。今年に入ってから電車に乗った日は、たったの4日です。友達と出かけることは皆無、仕事関係の人と会ったりすることも極端に少なくなって、ドリー以外の人との交流がほとんどない日々です。よく行く魚店の人や、オーガニック食料品店の店員さんに「イワシありますか?」とか「きょうは暑いね」など、挨拶程度の会話をする位です。
時々、思うんですけど、きっと彼ら(お店の店員さん)は、僕は一体何をやっているのか、平日の昼間からぶらぶらして、仕事してるのか…などと怪しんでいるはずです。きょうも気づいたんですけど、こんな時間にお店にいる中年の男は僕一人だけ、他にいたのは高齢の人と主婦らしき女性ばかり。なんか本当に情けなくなります。人生を無駄にしているようで、最悪の気持ちになります。かと思えば、サラリーマンの皆さんが仕事をしている平日、ガラガラのショッピングセンターでゆったり買い物できることを、ラッキーと思ったりもするのです。人がいないということがこんなにもくつろげるものなのかと、改めて思います。
僕たちは、週末にどこかに出かけることはほぼしません。どこに行っても混んでいるからです。いつものスーパーに行っても、週末のレジに並ぶ長い行列を見ただけでうんざりしてしまうし、レストランで小さな子供がギャーギャー騒いだり、赤ちゃんが泣いたりする声、駐車場で空いているスペースが無くてぐるぐると走り続けること、どれも今の僕にとっては避けたほうが良い事ばかりです。だから土・日はひっそりと過ごし、みんなが会社や学校に行く月曜日が来るのを待つのが、僕のちょっとした楽しみです。
こんな毎日をずーっと送ることを想像してみて下さい。哀れです。だけど、元の体に戻すために、ひたすら続けるしかありません。体を取り戻さないと、軟禁状態は解けません。