副腎疲労症候群になって最もキツイ部分は、実は精神面です。もちろん身体面もボロボロになりますが、それよりもメンタル的な辛さが先に来てしまいます。時には耐え難いほどです。
自分の思うままに行きたい所に行き、やりことをやり、食べたいものを食べていた生活から、制限だらけの自宅軟禁状態になってしまいました。やりたい事はもちろん、最低限やらなければならない身の回りのことすらできないような日々だったのです。
肉体は疲労、疲弊、衰弱に完全に支配され、もう何も残っていないような状態でした。体はただの骨組みだけで、中身は空っぽのようでした。エネルギーは完全に吸い取られていました。このブログを初期の頃から読んでくださっている方なら、僕がどれだけ弱り切っていたかわかって頂けるはずです。壊滅状態でした。
じたばたせず、自分に降りかかった状況と折り合いをつけてとにかく付き合っていくしかない、のはわかっているのですが、いやいや、そんな簡単に折り合いはつけられるものではありませんでした。
一体、どうなってしまったのか、この先どうなるのか、何をすれば良いのか、いつ良くなるのか、こんな最悪の日をあと何日過ごせばよいのか。もう精神的に限界。希望も持てない。何もやりたくない!と思ってしまうことももちろんありました。
しかし、そんな絶望の中でも、僕が信じ続けたのは自分自身です。
僕は副腎疲労になる前の自分の人生が大好きでした。本当に「愛しき日々」を送っていたのです。ただそのことだけをいつも心の中で思い続けていました。
ドリーと共にありとあらゆることを経験し、一緒に色々な新しいことに挑戦し、人生を楽しんでいました。そんな楽しい時間をまた再び持つのだという思いだけで、僕は気の遠くなるような治療を続けることができているのです。
副腎疲労から抜け出せたら、また前のように人生を楽しめる。何かできるようになったら真っ先に、ドリーとまた新しいことをしたい。自分が大好きだった「愛しき日々」をまた取り戻すことだけを考えています。
そして「少しでも早く良くなりたいのなら、病気が喜ぶことを一切やめる」という決心をしました。良くなるためにできることはどんなことでもやります。
体調がおかしくなり始めた頃、体は「もう限界、やめてくれ」と訴えるために、何度もクラッシュして僕に知らせようとしていたのに、僕はそれをまったく無視して、むしろもっとプッシュして無理をさせてしまいました。しんどい体を押してやり遂げる快感や達成感、忙しいことを良しとする変な考えから抜け出すことができませんでした。でも大きな間違いでした。後になって強烈なしっぺ返しを食らう事になるのです。
今、僕がアドバイスできるとしたら、「もっとできる、もっとやらなきゃ」という気持ちをゴクンと飲みこんで、スローダウンすること。自分をプッシュしないことです。
そして、
ゆっくり息をする
ゆっくり食べる
ゆったり動く
PCの前に座らない(時間を短くする)
頑張らない
人とおしゃべりする(そういう気分の時に)
前向きにポジティブに考える
楽しい事、面白いことをして笑う
公園で犬を見る
ぜひやってみて下さい。
休息、時間、栄養、そして正しい治療で必ず回復します。