きょうは、『副腎を癒す』ということに焦点を当てたいと思います。
副腎疲労症候群は、症候群と言うだけあって、色々な症状が群れとなって現れます。お腹が痛い、とか、動悸がするとか、そんな風にシンプルな言葉で表せる症状だけじゃなくて、頭のてっぺんから足の先まで、ありとあらゆる部分、臓器、器官、システム、神経系などが普通に働かなくなっておかしくなってしまうのです。
過去のブログ記事でも何度かお話ししたことがありますが、僕自身を含め多くの副腎疲労患者が、なんとかそうした「症状」を抑えることに力を注ぎます。
どうすればこの痛みをとることができるのか?
どうすればこの不快感を取り除けるのか?
何を飲めば解消するのか?
しかしそんなことを言うたびにドクターからはがっかりするような言葉が返ってきました。
副腎疲労重度という状態は、もう本当に体が病んでいる状態です。1つ、または2つの気になる症状を抑えようと、そこに集中することは意味がないのです。その気になる症状を抑えるにはどうすれば良いのかとリサーチし、見つけたサプリメントを買い、しばらく試してみてあまり変化がないとまた新しいサプリを買う、これの繰り返しです。これは体にとっては、また新たなストレスが加えられたということになります。
ドクターは最初から一貫して同じ事を言っています。
「副腎が治れば、すべてが正常に戻り始めますよ。」
このセリフを聞かされる度に「そんなのいつになったら起きるのか?」とちょっとイラっとしたものです。
しかし、今、確かに、僕自身がそれを体験し始めています。だからきょうはこのブログを書こうと思ったのです。
いくつか例をあげてみます。
・とにかく眠れなくてあんなに苦しんでいたのに、眠れるようになりました。朝まで一度を目を覚ますことなく8時間ほど眠れることもありますが、2~3回目を覚ましてもまたすぐに眠りに戻ることができます。数カ月前までは、「よく眠れた」と感じることができませんでしたが、ようやく睡眠できるようになってきました。
・一日中、エネルギーレベルが継続するようになりました。かつては、ある日元気に過ごせたかと思うと、次の日はまったくダメという感じで、安定しませんでした。それが今では、元気な日を日数で数えるのではなく、週で数えるようになったのです。そして『この6年で最高の日』と言える日がますます増えてきました。
・疲労感がどんどん減ってきています。一日に複数のことができるようになっていますし、一つのことを終え、またすぐに次の作業に移ることができます。そして夜ベッドに入るまで、疲労感をあまり感じることがありません。歯磨きすら重くてしんどかった頃を思うと、嘘のようです。エネルギーレベルが、正常な時の90%~95%程度まで戻ってきていると感じます。きょうは98%に近いです。
・視界がとてもクリアになりました。周辺視力も改善してきています。視野が広がり、周りの風景がちゃんと3Dで見えるようになりました。
・サプリメントを増やしたり減らしたりしても、体が対応できています。以前は変にエネルギーが出過ぎてテンパってしまったり、体が重くなったりしたのですが、今はまったく不安を感じることがありません。体が強さを取り戻してきている証拠です。
・食事のバラエティーが増え、より多くの種類のものを問題なく食べられるようになってきました。以前は、グルテンや揚げ物、加工肉などを食べるとすぐに影響が出て、眠れなくなったりしたのですが、今は問題ありません。
ほかにも小さな改善が日々感じられます。
と、良い事ばかり言いましたが、まだ問題もあります。
ヨガや腕立て伏せ、軽い腹筋などをすると、神経伝達物質がスムーズに機能していないように感じることがあります。磁力で体を押したり引いたりされているような不自然な感じで、アンバランスな感じがしています。じっとしている時でさえも、どうもバランスが取れていないように感じるのです。
でも、このような症状を何とかしようとも思っていません。時間とともに改善していくことがわかっているからです。ドクターにいつも言われるように。自然に任せています。ドクターも、人によってある症状はなかなか良くならならず時間がかかることもあるが、いずれその問題は自分で自分にアイロンをかけてきれいになります、と言っています。
「副腎疲労コミュニティ」で交わされるやりとりにも、今悩んでいる症状を、一体どうすれば改善できるか、これに効く良いサプリはあるか、というものが多いです。
ドクターに言われたように「副腎が回復すればその症状は良くなる」と言いたい所ですが、僕自身が「そんなこと言われても、今、苦しんでるんだから・・・」と思っていたわけで、患者としてのその気持ちも100%理解できるのです。
確かに時間はかかりました。かかりすぎましたが、それでも今、ドクターが繰り返し言った言葉が、本物であったことを実感しています。
体は自分で自分を癒し修復する独自のプロセスを持っています。患者としてできることは、適切なタイミングで適切な栄養素を適切な方法で与え、体の修正プロセスをサポートすることだけです。その体のプロセスを無視して、自分のスケジュールで、自分の優先順位で治そうとしても、体には勝てないのです。いつも負けです。
だから、体には自分で自分の面倒を見させるのがカギなのです。
時間はかかります。
この病気が教えてくれたことは、『忍耐』です。