副腎疲労症候群の治療において、特に重要なのは腸の健康です。
今日のブログでは、腸の重要性となぜ腸の状態を改善することが先決なのかについて、焦点を当てたいと思います。
腸、もっと幅広く言って消化器系は、全身の健康にとても重要な役割を果たしていることは言うまでもありません。何といっても、副腎のバランスに大きな影響を与えます。
多くの専門家が『病は腸から始まり、治癒も腸から始まる』と言いますが、その理由も納得できます。
腸は食べ物を消化するだけでなく、栄養の吸収、免疫系の制御、さらには気分にも影響を与えます。
腸は「第二の脳」と呼ばれていることは皆さんもご存じですよね。その通りで、腸は脳と常にコミュニケーションを取り、「幸せホルモン」と言われているセロトニンのようなヒトの感情に影響を与える化学物質を生成します。
腸には数兆にも及ぶ細菌の住処で、善玉菌と悪玉菌のバランスが保たれているときに最も良く機能します。
腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が多くなりすぎると、消化が悪くなり、腹痛を起こしたり、食物過敏症などの様々な問題が発生する可能性があります。
さらに深刻な状態になると「リーキーガット」が起きてしまいます。これは、腸の内壁が弱くなって損傷し、腸の隙間から毒素や病原菌、食べ物の未消化物質などが血流に漏れ出す状態です。これにより、免疫系が過剰に反応し、炎症やアレルギー反応を引き起こすことがあります。
腸内バランスを乱す要因はたくさんありますが、改善する方法もいくつかあります。
・善玉菌を増やすこと
・アレルギー、食物過敏症を起こす食品を避ける
・加工食品、砂糖、アルコールなどの腸を刺激し炎症を起こす食品を避ける
・新鮮な果物、野菜、良質なタンパク質などの坑炎症効果のある食品を摂る
・必要な栄養素を摂取する
・腸の健康をサポートする食品を食べる
・ヨーグルト、発酵食品、食物繊維を含む食品でプロバイオティクスとプレバイオティクスを摂る
・消化酵素を摂って消化を助ける
これらはすべて腸内環境を整える助けになります。
副腎疲労の治療は長い道のりですが、この腸の問題をまず改善しなければ回復は遠のきます。
皆さんも腸のケアに焦点をあてて、全体的な健康と幸福感を大幅にUPさせて下さい。
