6年以上の長きに渡って、こんな厄介な病気の治療中である僕は、コロナだろうがインフルエンザだろうがノロウイルスであろうが、とにかく他の病気にかかってせっかくここまで改善してきた体調をまたふり出しに戻るようなことにならないよう、細心の注意を払ってきました。
皆さんもコロナに感染した時、「え?あんなに注意していたのに・・・一体どこで?」と思ったことでしょう。まさに僕もその通りで、あそこまで気をつけていて、それでもかかってしまうのであれば、もうどうしようもないな、とも思うようになりました。
最初に言っておかなくてはならないことは、「コロナ陽性」だと確定診断はできていない状況です。自宅でやってみた抗原検査が陰性だったのと、自分でも最初の2~3日はコロナじゃないという感覚が強く、かと言ってインフルエンザでもなく、とにかく風邪をひいたか、ちょっと無理をしていたこともあって疲れが出てダウンしてしまったか・・・という感覚でいたのです。
しかし、その後、味覚と嗅覚がなくなってしまったところから、「もしかしてコロナだったのか?!」という感じが強くなりました。
さらに、熱が下がってからも倦怠感がいつまでも続き、咳が止まらない状況で、思いのほか回復に長期間要してしまっています。
僕より少し遅れて発熱したドリーは、また症状が僕とは違って、喉の痛みや咳、頭痛などはなく、とにかく熱がずーっと高い状態が1週間以上続いていました。丸2週間が経ってようやく熱が下がりましたが、食欲が戻らず、今も倦怠感に悩まされています。彼女も抗原検査は陰性で、今でも「これはコロナではない」と言い続けています。
とにかく2人とも、毎日免疫を高めるサプリメントを欠かさず飲んで、うがいと手洗いを一日に何度もやって、予防策を取ってきました。それなのに、ウイルスに感染してしまったのはもう仕方のないことです。
ちょうど定期検査にいった歯医者か、夕飯を食べに行ったイタリアンレストランの隣のテーブルにやけに咳こんでいたお客さんがいたな、とか、どこで感染したのかを考えていましたが、とにかく、そんな推測をしてもなんの意味もないですよね。
とにかく、妙な疲れと喉の痛み、背中や肩がちょっと痛み、ドリーに言われて熱を測るまで自分が何か病気にかかっているという自覚がありませんでした。体温計が38.8度になっているのを見てびっくりしていたら、夕食の準備をしていたドリーが慌てて調理の手を止め、とにかくベッドに入るように言われ、食事は運ぶからとにかく横になるように言われ、そこではじめてなんだか病気の感覚になったのでした。
ベッドで夕食を食べ、とにかく最近見たことのない高熱だったので、1年以上前に取り寄せてあったIVMを飲み、念のためドリーは自分の布団を寝室から運び出して仕事部屋で寝るということにしました。僕はその夜眠れず、ほとんど一晩中起きていました。また、この日から下痢が始まりました。
翌日、IVMが効いたのかすでに熱が下がり、それだけでかなり楽にはなったのですが、痰が絡む咳が出はじめ、やはりずっとベッドで横になっていました。
まだ元気だったドリーは、念のため、食料の買い出しと解熱剤、喉飴、体温計の電池、ポカリスエット、そして抗原検査キットを買ってきました。すぐに検査をしてみたところ、陰性だったため、「やっぱりね!」となんだかちょっと安心して、熱も下がってきたことだしこのまま回復に向かうだろうと思っていたのでした。コロナ陰性だったので、IVMはストップし、葛根湯と咳止めを飲んで安静にしていました。その後熱は平熱になりましたが、頭痛、鼻水、咳があり、疲労感は続いていました。
コロナではなかったことで、ドリーもまた同じ寝室で寝るようになりました。
そしてドリーが発熱したのです。
頭痛や喉の痛み、咳などの症状はなく、とにかく熱と体の痛み、倦怠感でしんどそうです。家事もできなくなって、買いだめしてきた冷凍食品やインスタントの食料でなんとか凌ぎましたが、ここからドリーは1週間以上熱が下がらず、とにかく体がしんどいとベッドやソファーでじーっとしている状態が続きました。
僕は熱が下がった後、しつこい咳と格闘していましたが、ランチを食べていて「あれ?味がしない、臭いがない」という症状が起こりました。そうなってはじめて「コロナだったのではないか」という思いが蘇ってきました。そこで、初日に飲んで以来ストップしていたIVMを再び飲み始めました。感染した場合の指示通り、毎日続けて飲みました。ドリーにはもう発症から1週間以上たっているから、今から飲み始めても効果は期待できないよ、と言われましたが、とにかく飲み続けました。
もう2週間経ったわけですが、まだ咳が止まらず、倦怠感が重く続いています。毎日続けていたウオーキングやヨガのエクササイズも当然のことながら、完全に休まなければならず、思わぬところで回復の歩みを止められてしまう事態となってしまいました。
ドリーは熱が下がった後もやはり倦怠感が強く、なかなか今までのようにてきぱきと家事をしたり、クッキングを楽しめる状態ではなく、僕も彼女の手料理が食べられなくてちょっと寂しい毎日です。
2人とも元気になるにはあと1週間ほどかかりそうです。
いやー、これほど長引くとは本当に予想もしていませんでした。
これを書いている今、ほぼ3週間になろうとしています。僕もドリーもここ2日程でかなり回復してきた感じです。明日から少しずつエクササイズを復活しようかなと思っています。
結局、コロナだったのかどうか、今となってはもう確認するすべもありません。
自分達だけは感染しないだろうというなんか変な自信があったのですが、そんなことはありません。
だれでも病気になるのです。
しかし、人生には何度か困難と経ち向かなければならないことがあるものですね・・・。