肝臓が詰まって汚れた状態で、ちゃんと機能していない人が増えていると、ドクターは言います。
肝臓について調べれば調べるほどわかることは、肝臓という臓器は毒素から逃れることが難しいということです。
人の体内に入ってくる毒素は、食べ物、飲み物はもちろんの事、衣類、スキンケアやヘアケア製品、洗濯用の洗剤類、家の清掃用のクリーナー、スプレー、さらには普通に空気中にもあります。
体内に取り込む毒素が多ければ多いほど、肝臓はそれらを取り除くためにハードに働かなければなりません。
肝臓はフィルターの役割を果たしています。掃除機や空気清浄機のフィルターを想像してみて下さい。汚れが多ければ多いほど、フィルターは真っ黒になり、埃や粉塵が溜まっていきます。
肝臓もまったく同じです。解毒するものが多くなれば、当然のことながら肝臓には毒素が溜まり、放っておけばどんどん詰まってしまい、濾過する力が落ちて行きます。
肝臓は完全に詰まりきってしまうのです。僕の肝臓はまさに詰まり切っていました。
副腎疲労になってから3年半、僕は副腎疲労から回復させるために、肝臓を綺麗にしなければなりませんでした。肝臓が詰まっていると、どんなにサプリメントを取っても吸収されず、肝臓にはますます負担を掛けるだけなのです。僕のドクターは、とにかくこの詰まり切った肝臓を綺麗にするために手を尽くしています。
もちろん、肝臓がどれだけ汚れ詰まっているか、目に見えないのでなかなか分かりませんが、もし次のような兆候があれば、肝臓がサインを送っていると考え、自分で綺麗にする努力をしましょう。
- 消化不良 - 胃がもたれたり、お腹が張ったり、つかえる感じなど、消化不良の症状があれば、肝臓が詰まっている可能性があります。
- ホルモンバランスの乱れ - 肝臓には、体内のホルモンの分解と除去の役割もあります。余分なホルモンを完全に除去することができないと、それらは体内に蓄積し始め、高血圧、膨満感、疲労、不眠、性欲の減退、免疫システムの低下、気持ちが不安定になるなどの問題を引き起こしてしまいます。
- 体重増加 - 毒素が体内に蓄積すると、血糖値とホルモンの不均衡を引き起こす可能性があり、その結果体重が増加してしまいます。運動や食事に注意していても起きてしまうため、気を付けているのに太りやすいという場合は肝臓が原因かもしれません。
- 皮膚の問題 - 毒素が濾過されていないために体内に蓄積されていくと、にきび、赤ら顔、発疹、乾癬、湿疹などの皮膚に現れてくる可能性があります。
- 疲労 -疲れがとれないと感じたら、特にちゃんと寝ているのに疲れているような場合、それは肝臓の機能が落ちているからかもしれません。
- 口臭や舌苔- 舌は健康状態を示すバロメーターです。舌を見て、真っ白になっていたり、舌苔がついている場合は、肝臓の働きが落ちていることを示しています。口臭も、食べ物が消化されていない兆候と言えます。その結果、カンジダなどの悪い腸内細菌が広がり、過剰増殖が起こる可能性があります。
- 化学アレルギー - 特定の香水や洗剤、柔軟剤、スプレーなどの匂いで頭痛がしたり、喉の痛み、鼻水、気持ちが不安になったりする場合、肝臓の解毒機能がうまく働いていない可能性があります。アルコールが飲めなくなった場合も、肝臓が詰まっていることを示しています。肝臓に毒素が溜まってくると、このような変化が起きます。
- 甘いお菓子などを異常に欲する -お菓子や精製された炭水化物が食べたくてどうしようもない、そんな状況は、肝臓が効果的に働いていない場合に起こるホルモンと血糖値の不均衡が引き起こしている可能性があります。
- 胆嚢の問題 - 胆嚢と肝臓はつながっています。肝臓の機能低下の影響を受けて胆嚢が正常に機能しないと、吐き気、消化不良、腹部膨満感、腹痛などの問題が起きます。また油分の多いものを食べると、ムカムカしたり、お腹を壊したりするのも同じ原因が考えられます。
- 腹部の右上部の痛み- 肝臓が詰まってしまうと炎症が起こり、それに伴って痛みが生じます。痛みは、右側の肋骨の端の部分で起こります。
もし、このような症状があったら、少なくとも肝臓機能が落ちているかもしれないと考え、お酒、ジャンクフードなどをやめてみて症状が治まるかどうか、確認してみる必要があります。
僕自身の反省からも、どう考えても飲み過ぎていました。完全の肝臓のフィルターの機能を上回るアルコールでした。
もっと自分の体をいたわるべきだったと猛反省しています。