副腎疲労症候群の症状の一つに、脚の問題があります。自分の脚にどうにも力が入らず、走るのはもちろん、歩くことさえものすごくしんどく、足が重くて前に進まない、階段も登れません。それをはじめて感じたのが今から6年程前の2015年、京都に短い旅行に行った時のことでした。
なにかおかしな事が間違いなく自分の体に起きていると、はっきり自覚した瞬間でした。
最近、快調にウオーキングをしている時に、あの時に感じた不安感や恐怖感を思い返していました。自分の脚が自分の脚ではない、ゴムの作り物のような変な感触で、自分の意思で脚を動かせない制御不能な、恐ろしい思いでした。
ここ数日、脚の力強さと、安定して滑らかに動くようになった歩みをつくづく実感しながら、あの時の恐怖を思い出していました。
あの頃は体がバラバラになってしまうような恐怖感に襲われていましたが、今は再び自分の体全体が一つのものになったという何とも言えない感じです。
正直なところ、「正常」とか「健康」とかという状態がどんなものだったか、ほとんど忘れてしまっていたのですが、今日まで治療することだけに毎日を費やしてきて、ようやく自分の体の中が再び働き始めているのを感じています。
この病気は、右肩上がりで日毎に回復していくということは決してありません。ちょっと進んだら横這い、またちょっと進んだら横這い、時には後ずさりしたりして、とにかく想像を絶する時間がかかっています。
さて、どうやら未完了のまま終えてしまった前回のキレーションを再度始めることになりました。今回は前回より少し積極的にやってみて、僕の体が応えられるかどうか見てみようというわけです。
ドクターは、これまでにも、ちょっとチャレンジングなことをやってみて体の反応を見るという、テストを何度もやってきました。
今回は前回の倍の量でキレーションをします。2週間ほどやってみたところですが、なんとか体は適応できているようです。一時、左のまぶたがちょっと重く下がっているような感覚がありましたが、サプリが強すぎる時の反応であるまぶたがピクピクするわけではないので、まずまず問題なくできているようです。
今回のキレーションが終わったら、再び重金属の検査を受ける事になっています。今度こそ、完全に体内から有害な金属が取り除けることを願っています。
副腎疲労から完全に回復するには、脳、肝臓、腎臓、その他すべての臓器や体組織などから、長い年月をかけて蓄積された重金属や他の毒素、代謝物を取り除く必要があります。
ドクターは、キレーションは体の内側に掃除機をかけているようなものだと言います。すみずみまで不要な毒素を吸い上げ、汗や腸を通してそれらを体外に排泄します。
毎晩、物凄い汗をかいているのもキレーションの効果かもしれません。また便通もとても良いので、順調に有害金属を外に排出できているように思います。
この調子であと数カ月、続けていきます。今度こそ・・・。