副腎疲労が重度になると、ほとんどの人が「異化、または潜在的異化状態」になってしまいます。
自分で自分の体を食べてエネルギーを補充しながら、生きながらえているような状態です。
見た目にすぐわかるのは、筋肉がガタッと落ちてしまうことです。体にも脚にも力が入らず、自分の体重を支えることすら難しいと感じるようになります。
寝返りを打つこと、歯磨き、シャンプーなど、毎日普通にやることがものすごくしんどくて、自分の体を持て余すような毎日です。
あまりにも長い間「異化または潜在的異化状態」にあると、健康な、正常な状態がどんな感じだったかを思い出せなくなってしまいます。
健康に過ごしていた時って、どんな感じだったかな、と本当に忘れてしまうんです。
毎日、毎日、あまりにも多くの不調に見舞われ、それに対処することばかりに追われていて、普通に暮らしていた日々を完全に忘れてしまうほどでした。
体のどこをとっても、正常に働き、スムーズに動くものが何一つなかったのです。
そして、そんな状態があまりにも長く続き、どんどん自分の体を食べ続けてしまうと、次のような危険性がある、とドクターに言われ、本当に怖くなりました。
- 生きる活力を失い、生活の質が著しく低下する
- 体が弱って、しょっちゅう転倒する
- 栄養が足りず免疫系が働かなくなり、感染症になる
- 筋肉量が足りないため、運動能力が大幅に低下する
- 傷がなかなか治らない
- 肋間筋機能が低下し、呼吸能力が著しく低下する
「異化」「潜在的異化」どちらの場合も、最悪の場合は次のようなことになってしまいます。
- 副腎疲労はもちろん、他の疾病についても、回復が見られず悪化する
- 筋肉量が減少し続けることで、医学的に様々な悪影響を及ぼし、心臓や呼吸器の機能をはじめとしてさまざまな臓器の働きが衰える
- 体重が減り続ける
- 死
つまり、副腎疲労が良くならずにどんどん悪化していくと、体がどんどん自分の体を食べてしまい、最後の最後には体内の臓器が働かなくなって、壊滅的な結果をまねいてしまうことだってある、という事なのです。
日常生活の中で受けたストレスが積もりに積もって、こんなことになってしまうなんて想像できますか?
副腎疲労になり始めた頃に、しっかり休んで、できることならそのストレスから逃れて、自分の体を癒してください。
そうすればこんなことには絶対なりません。
初期のタイミングを逸してしまったのなら、今からでもしっかりと治療してくれる医者を見つけて、完全に治るまであきらめないで下さい。
健康な体と普通の暮らしを取り戻すまで。