副腎疲労と共に生きる生活の中で、体のありとあらゆる臓器や機能が、ほとんど働かなくなる位の症状を引き起こし、もうソファでただ横になっているしかしかたないような日々を送りました。
身体面だけでなく、脳に及ぼす影響もかなり大きく、ドクターは、副腎疲労が重度になると、さまざまな「認知問題と気分障害」を引き起こすのだと言います。
まさに、僕は毎日のようにこれを実感してきました。
例えば、文章を読んでいる時に妙な感覚になることがよくあります。
読んでいるのですが、あとで何を読んだのかを説明することがうまくできないのです。
文字を追って文章そのものを読んではいるのですが、筆者が言いたいことを自分の頭できちんと理解して吸収することができないんです。
頭が集中できていないというのが明らかにわかるほど、ただ字ずらを追っているだけで、プロセスしていない、とても変な感じです。
ドクターによると、初期の副腎疲労でも、倦怠感、ブレインフォグ、うつ傾向や不安などの精神面への影響は常に起きていると言います。
脳の機能面でも個々の細胞間のコミュニケーションに影響を及ぼし、結果的に全身の健康にダメージを与える化学的不均衡を引き起こす可能性があるので、副腎疲労の人は、脳の健康に気を配る必要があるという事です。
神経伝達物質は、人の体のほとんどすべての機能を調節するために、脳と体の間のコミュニケーションを可能にする脳の化学伝達ツールです。
精神状態や感情のコントルール、認知の状態、睡眠パターン、体重管理、痛みに対する反応など、ほぼすべての人体の機能についてです。
ドクターによると、約80%の人が何らかの化学的不均衡を抱えているということですが、実際に明らかな症状が現れる人は多くはないようです。
僕の体験を少しお話しします。
文を作ることができないことがあります。僕は、ドリーと会話する以外は、日常的に英語を使うことがほぼないからなのか、脳内の神経伝達物質が機能しなくなったのかどうか、わからないのですが、ちゃんとした英語の文章が作れない時があって、焦ります。
また、話している時に、ある事を言おうとして、それを表す単語が頭に2つ浮かぶことがありますが、いざ口に出して言うと、その2つの言葉がくっついて一緒になってしまうことがあります。結構頻繁に起こります。
例えば、「飛び上がる」と言おうとして、頭には「ジャンプ」と「ホップ」が浮かんで、口に出すと「ジョップ」になってしまった、という感じです。
失読症のように、読み書きに苦労したこともあります。こんな経験は初めてのことでした。脳の中で情報処理がうまくできないような状態でした。
ドクターによると、神経伝達物質の不均衡は重度の副腎疲労に関連して起こりますが、決して重度の人だけに限定されるわけではないようです。
神経伝達物質の不均衡の原因は、
- 食事の選択が悪い
- アルコールなどの有毒な飲食物
- 環境毒素
- 腸機能不全
- 慢性的なストレス
- 遺伝
などがあげられますが、神経伝達物質のバランスを回復し、脳の健康を守ることは非常に重要で、そのための最善の方法の一つは、脳の機能を高め、衰えた機能を回復するために必要な栄養素を沢山持っているものを食べることです。
ドクターがいくつか推薦した食べ物を紹介します。
カカオ
抗酸化物質が含まれており、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果があります。チョコレートから取る場合は、少なくとも70パーセント以上のカカオのダークチョコレートにしてください。カフェインに敏感な人は、取りすぎに注意が必要です。
ひよこ豆
脳にクエン酸マグネシウム、血流を増加させ、脳内の細胞受容体の間のメッセージの伝達をスムーズにしてくれます。
セロリ
セロリにはルテオリンと呼ばれる化合物が含まれていて、炎症を軽減し、記憶力を良くするのに役立ちます。
赤身肉
赤身の肉は、脳の健康に欠かせないビタミンB 12の優れた供給源です。
ナッツ
ほとんどのナッツ類は体に良いですが、特にクルミは脳の健康にとても有益です。脳機能の改善を助けるオメガ脂肪酸と抗酸化物質を含んでます。
カニ
パーキンソン病の予防に役立つ可能性のあるアミノ酸が含まれており、ドーパミンの生産にも不可欠です。 神経伝達物質ドーパミンは体内でさまざまな役割を果たしています。 その最も重要な機能のいくつかは、気分、記憶、運動、注意、睡眠、および学習に関連しています。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、年をとるにつれてどうしても忘れっぽくなる記憶力を改善することができる天然の抗炎症剤です。 コレステロールやトランス脂肪も含まれていません。
ボーンブロス
ボーンブロスは脳と体の他の部分に、信じられないほど良いと言います。炎症を減らす栄養素を含み、コラーゲンとアミノ酸はあなたの記憶を改善することができます。
カレー
ターメリック(クルクミン)やカルダモンなどのスパイスを多く使うカレーは、脳の健康に優れています。 クルクミンは新しい脳細胞の成長を促進し、記憶を改善することができます。
ビーツ
ビートはあ脳の健康を改善することができるいくつかの栄養素を含んでいます。鉄、硝酸塩および抗酸化物質を含んでいるので、脳機能のために不可欠です。 さらに、炎症を減らし、脳への血流を増やすことができます。