脳が息を吹き返した

「ブレインフォグ」という言葉、最近よく耳にするようになったと思いませんか?以前は、副腎疲労を患っている人しか使わないような言葉だったと思いますが、今は新型コロナに感染してしまった人の後遺症として、そして新型コロナワクチンを接種した人の副反応として「ブレインフォグ」が言われるようになりました。

メディアでもその症状が報道されるようになり、多くの人が「頭にモヤがかかったようで、思考力、理解力や判断力が落ちている状態=ブレインフォグ」を知るようになりました。

副腎疲労症候群の一つの症状として非常に一般的な「ブレインフォグ」に、僕もかなり悩まされました。いつも頭の中に重く、濃く、もや―っとした霧がかかっているような感じで、晴れ間がまったくなく、ピリッとシャキッとすることが全然ないのです。ものごとを「考える」のがとにかく面倒になってしまいました。

一番ひどかった時は、自分のスマホの番号すら覚えていることができなくなっていました。

 

状況をさらに悪化させたのは、僕が母国語や母国の文化から長い間離れて、友達や家族とも英語で話すことがかなり少ないこともあり、言語能力がますます低下しているのも事実です。

 

脳を活性化させるためにしていたことは、とにかく独り言を言うことでした。その場その場で思いついた事、見たもの、感じた事をブツブツと言葉に出して言うのです。何かを「記憶」しようとか考えようとか、努力する必要がなく、とにかくどんなことでも見たまま、感じたままを自分に伝えていました。

「今朝はフラフラするな」

「そろそろジュースを作ろう」

「血糖値が下がったぞ」

「掃除機をかけようかな」

などと、ほとんど意味のないどうでも良いことをただ言うだけです。

でもそれが精一杯の頭の運動でした。脳を使って思考することもできなかったし、考えてみようと思うエネルギーも余地もまったく残っていませんでした。

カウンセリングの時に、ドクターに『システムを動かすのに必要なホルモンが足りない感じ、脳を働かせるのに必要なブドウ糖が無い感じ』と言ったのを覚えています。ドクターの反応は、ただ「典型的な副腎疲労の症状」と言うだけでした。

しかし、状況は良くなってきています。ブレインフォグも脳機能も改善されていることに気づき始めています。

正常な状態と比べるとまだまだですが、以前のように完全に曇りきった状態ではありません。

例えば、

- 文章が読むのが苦痛ではなくなった

- 同じ文を何度か読み直す必要がなくなった

- 人との会話がスムーズになった

- 混乱しなくなった

- 推理力が向上した

- 字を書くのが面倒でなくなった

- 物忘れが少なくなった

ブレインフォグの改善に最も貢献したのは、デトックスだと思います。長期にわたるデトックスで体内の毒素が取り除かれると脳の働きも良くなります。この2つは直接的に関連しているのです。

とにかくあと数ヶ月はデトックスを続けるようにとドクターに言われています。

まだまだ先は長いなと思う一方で、やった事に対する結果が出ると続けていくのがとても楽しみです。

努力は確実に報われています。