ボーンブロスを2年以上欠かさず飲んでみた

ドクターから毎日飲むように言われたものが、コールドプレスジュースともう一つあります。ボーンブロスです。骨をコトコト煮だして作るスープのことです。

ボーンブロスには非常に多くの利点があるとドクターは言います。特に、副腎疲労がかなり重症になってしまった人にとっては、ボーンブロスはとても有益です。ボーンブロスで、副腎疲労回復に欠かせない、基礎的な栄養素がとれます。

ボーンブロスの最も重要な部分は、鶏の骨とその骨髄です。疲れた体でも、ボーンブロスに含まれる栄養素は簡単に吸収することができます。

西洋では「病気になったらチキンスープ」と言われます。日本での生姜湯とか卵酒みたいな感じでしょうか?

clear broth

ドクターに「毎日ボーンブロスを飲むこと」と言われて、「毎日ですか?」と聞き返してしまいましたが、ドクターは「その通りです。朝食と昼食の間にカップ一杯飲んでください」と、さらりと答えました。

副腎疲労になると、体は常にエネルギーが足りない状態になっています。僕のようにステージが進んでしまった場合は、もう体のあちこちが壊れた状態になっているので、自らエネルギーを作り出すことができません。そんな体にボーンブロスの栄養は「ミクロレベル」で働くと言うのです。回復に絶対必要な栄養素を、最適な状態で取ることが重要です。

ボーンブロスには、他にも様々な効果があると、ドクターは言いました。

・減量

・ストレス軽減

・不眠症改善

・呼吸器系の炎症を軽減

・異化状態を防ぐ

・風邪やインフルエンザ時の栄養補給

・重金属の穏やかな解毒

・消化を助ける

・エネルギー供給

・コラーゲンで肌、組織、関節を修復

既製のスープストックや粉状の鶏ガラスープでは、栄養素を取ることは殆ど期待できないので、自分で骨から作るようにとドクターから言われ、正直なところ「ゲッ、めんどくさっ!」と思いましたが、それも体を元に戻すため、僕は家で作ることを決心しました。

試行錯誤を繰り返し、今では最高のボーンブロスが作れるようになりました。が、作り始めた頃は、んーと首をかしげる事ばかりでした。

2016年6月にボーンブロス作りを始めました。あまり調べもせず、僕はスーパーで鶏の手羽元を買い、家にあった大きめの鍋に、玉ねぎやニンジン、セロリなどと一緒に投げ込み、水を加えて数時間弱火でコトコト煮ました。出来上がったものは、ボーンブロスというより『手羽元のスープ煮』でした。

普通においしい料理でしたが、これを飲む、と言うより食べると、それでもうお腹いっぱいになってしまいました。1回の調理で、2~3日分になりましたが、これを2カ月程続けたところで、この作業をずっと続けるのは無理だと思いました。

chicken stew

そこで、調理時間を短縮するために、圧力鍋を使ってみることにしました。家には圧力鍋がなかったので、早速、通販で購入。今までかかっていた時間の五分の一くらいで作ることができるようになりました。

鶏肉も柔らかく仕上がってとてもおいしかったのですが、相変わらずお腹はいっぱいになってしまうし、なんか違うような気がしていました。これでいいのかな・・・と思いながらも、数カ月この方法で作り続けました。

2017年の夏に実家に戻った時、僕は家族で買い物に出かけたスーパーマーケットで、パックに入ったボーンブロスを見つけました。冷凍されていましたが、家で解凍し温めたら、きれいな澄んだ琥珀色で、肉や野菜は一切に入ってなくて、スープは本当に深い味で美味しかったのです。これがボーンブロスか!と。

そのパックのラベルを見ると、地元の専門店から仕入れていることがわかり、僕はその専門店を探して行ってみました。すると、店の中に大きなずん胴鍋がいくつかあって、それぞれに鶏、ターキー、ビーフ、ポークのボーンブロスを作っていました。

お店でお鍋からついでもらって飲むこともできるし、パック詰めの冷凍品、冷蔵品も売っていました。僕はそこで何種類かを購入し、ターキーが一番のお気に入りになり、その後も何度かリピートしました。

soup shop

日本に戻った後、ドリーと僕はレシピをいろいろ探し、You Tubeで調理方法を見たりして、やっと本当のボーンブロスがどんなもので、どうやって作るのかわかりました。

そこで、早速買ったのはスロークッカーです。スロークッカーは、沸騰しない温度で、ずーっと煮続けることができ、火力の心配もしなくて良いので、とても便利です。

ボーンブロスは煮込めば煮込むほど良いので、最低でも12時間、できれば24時間煮るのが良いと知り、スロークッカーなら、朝セットしてあとは放ったらかしにしておけば、翌朝には出来上がっています。

ネットでスロークッカーを探したところ、あまりにも少ないことに驚きました。僕の母も巨大なスロークッカーを持っていましたし、西洋ではどの家庭にも1台はあるような一般的な調理家電なので、お店にも様々なメーカーの商品がならんでいるのですが、日本では2種類くらいしか見つかりませんでした。結局、3Lのものを購入し、今でも使っています。

slow cooker

次に、今まで手羽元をつかっていたのですが、これが間違いでした。鶏ガラを使う必要がありました。早速いつもいく近所のスーパーの精肉コーナーをくまなく探したのですが、見当たりません。お店の人に聞いててみると、中の冷凍庫から鶏ガラを取り出してきて、パック詰めにしてくれました。1羽分の胴体の部分だけで、100円位でした。

早速、この鶏ガラで初めての本当のボーンブロスを作りました。今までの具だくさんのスープとは全く違う、澄んだきれいなボーンブロスが出来上がりました。が、ドリーはもっと鶏ガラを増やしたほうが良いと言い、毎回あのスーパーで頼んで出して来てもらうのでは面倒なので、ネットで鶏ガラを売っていないか調べてみました。

ちゃんとありました。しかもブランド鶏のガラなどいろいろあり、試してみたらとてもコクのある美味しいボーンブロスができました。

ニワトリの足(もみじというらしい)を入れると、コラーゲンがたくさん出るということですが、僕もドリーもちょっと足は勘弁・・・という事で、もみじのかわりに手羽先の先の部分を加えることにしました。

soup pot

スロークッカーで24時間煮たボーンブロスは美味しいのはもちろん、副腎疲労にとって良い効果がたくさんあります。

関節が弱るので、コラーゲンで修復してくれますし、炎症を抑える効果で、腸の炎症やリーキーガットを改善します。

3Lのスロークッカーにめいっぱい作ると、ほぼ1週間分になります。その日と翌日飲む分は冷蔵に、あとは1日分ずつ小分けにして冷凍します。

毎日飲んでいます!最初の1年は正確にはボーンブロスとは言えないものでしたが、2年半以上、飲み続けてきました。仕事に行く時には、保温できるスープジャーに入れて持って行きますし、出張でホテルに宿泊する時には、ペットボトルで冷やして持って行き、ホテルの電子レンジで温めて飲むようにしました。

最近、ドクターにまだ続けるべきかどうか聞いてみました。彼は「できる限り続けて下さい。それほど有益です!」と言いました。彼がもうやめてもいいよ、と言うまで僕は続けます。

👇調理の手間は同じなので、3Lの大きなものがお勧めです。

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👇圧力鍋派なら、火力調節必要なしの電気鍋が便利です。

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👇鶏ガラは少量で買え、冷凍で届くので使いやすいです。

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