体も心も頭も健康で100歳まで長生きする人が多くいる場所が地球上に4つあります。
その場所を『Blue Zone(ブルーゾーン)』と呼び、ナショナル・ジオグラフィック誌の記者ダン・ビュイトナー氏がそれぞれの場所を訪れ、どんな暮らしを送っているのか調査研究を行い、本にまとめました。
日本の沖縄もそのブルーゾーンの一つに選ばれています。
沖縄については、世界保健機関も、人々が世界で最も長寿で、障害もなく健康に生きている場所であると指定しました。
慢性的な疾患がほとんどなく、元気に長生きしています。 そして長寿を全うした彼らは、最後はコロリと亡くなる、という理想的な人生の終わり方だという事なのです。
この本を読んで、僕は特に2つのことに注目しました。彼らが何を食べ、どんな生活習慣をもっているのか、ということです。
4か所のブルーゾーンのそれぞれで、そこに住む人々はほぼ毎日次の食べ物を食べているということです。すべて植物性の食べ物です。
1. 緑の野菜
2. 穀物
3. 全粒穀物
4. ナッツ
5. 豆類
6. 根菜(ジャガイモ、キャッサバ、ヤムイモ、サツマイモ、サトイモ、ヒカマ、ダリアの根など)
これを見て、副腎疲労ダイエットと非常によく似ていると思いました。
ドクターは、副腎疲労の人はとにかく植物ベースの食事をとることが、回復への最善の方法だと言います。
ブルーゾーンの人々は、どのようなライフスタイルなのでしょうか?毎日、習慣としてどんなことをしているのでしょう?僕が注目した2番目のポイントです。
1. スポーツとしてではなく、生活の中で適度に運動している
2. 目的意識があり、それがはっきりしている
3. シフトダウンする(ゆったりとした人生を送る)
腹八分目でゆっくり食べる。昼寝をしたり、食事の前に食前酒を飲んで時間をゆっくりとって食事する。
4. 食事の95%から100%は植物ベース
5. 月に約5回肉を食べる
6. 週に2回魚を食べる
7. 丘の上や坂の多い所に住んでいることが多く、常に登ったり下りたり、歩いている。これは長寿との相関関係の最大のポイントで、傾斜が急で坂道を上り下りしている人ほど長生きしていると言います。
8. 家族を大切にし、信仰を持っている
9. どんな人と一緒にいるかに注意を払う。自分が信頼でき、健康的な習慣を持っている人、そして同じ志を持つ人達と一緒にいるようにする。
こんなふうに生きていれば、健康で長生きできるような気がしてきますね。現実にこんな生活ができるでしょうか?都会で毎日仕事をしている人にとってはなかなかハードルが高いものもありますが、絶対不可能というわけでもありません。
僕は、3つめの“ゆったりと生きる”が全然できませんでした。
副腎疲労になる前、自分の許容範囲をはるかに超えて仕事をし、いつもいつも何かに追われ、何かを心配し、何かに引っ張られたり押しつぶされるような毎日で、その結果、こんな変な病気になり、4年以上に渡って普通に生活することもできないほど疲弊してしまいました。
働き盛りの男が、入院や手術をしなければならないような病気ではなく、見た目は普通なのに内部がボロボロで、息をして食べて寝ているだけのような生活を余儀なくされました。
その間、本当に考えました。そして考え方が変わりました。もちろん仕事に戻りたいですが、あんな働き方はもうしないと決心しています。
人生の目的、大切な事は何かが明確になり、スローダウンして大切な人と一緒により充実した人生を送るつもりです。
この場所に、自分のブルーゾーンを作りたいと思います。