自分の体、自分の病気に主体的になる

副腎疲労に限らず、なにかの病気になってしまった時、誰もがやらなければならないことのひとつが「自分の味方になる」ということです。

ご存知のように、僕はもう6年以上同じドクターに診てもらっています。かかり始めた頃「私の言う通りにしてください」と言われ、そのとおりにしました。

自分の身にどんな事が起きているのかわからなかったし、どうすれば良いのかもわからなかったからです。

しかしこの長い治療の間、僕も多くの人と同じように、副腎疲労とは何なのかについて調べに調べました。

言っておきますが、決して容易なことではありませんでした。

頭は深い霧(ブレインフォグ)で思考力や認知力が完全に劣化し、集中力は激減、そんな状態で難しいレポートを読んで理解するのはなかなか困難です。それでも、自分の体がどうなっているのか、何が起きているのかを知るために、できる限りのことをしました。

副腎疲労の治療が進むにつれ、毎日毎日、一日でも早く回復するために何ができるかにますますエネルギーを注ぐようになりました。

限られたエネルギーの中で、最大限に努力しました。何を置いても、元の体、普通の生活に戻りたい、ひとえにその気持ちで、参考になることは何でもメモし、聞きたいことは漏らさず聞くようにしました。

 

ドクターとのカウンセリングは、今は3~4カ月に1回という頻度です。短いカウンセリングの時間ですが、ドクターは余裕があれば多くの質問に丁寧に答えてくれますが、時には時間がなくて1つの質問にしか答えてくれなかったり、短い答えだけで終わってしまうこともあります。それはまあ仕方ないと思っていますし、彼が多くの患者を抱えていつも時間に追われていることも、性格も6年以上の付き合いでわかっています。

なんかこれ以上質問しづらいな・・・という時ももちろんありますが、それでも自分の体に対して自分が最大の味方にならなければ誰が味方になってくれますか?

 

体調が良くなってきて、まだサプリメントを飲み続ける必要があるのかちょっと疑問に感じたら、率直に効くようにします。特にそれがやけに高価なサプリだったりした場合には、できれば減らしたいですよね。

僕の質問に対して、ドクターは、なぜそのサプリメントを飲む必要があるのか、丁寧に理由を教えてくれました。その上で、ストップしてみても良いとか、量を減らしてみようとか、まだ飲む必要があるとか、適切な指示をくれます。

最近では、新型コロナ感染症が深刻になっていた時、ずばり感染予防のためのサプリメントについて聞いてみました。自分で調べておいたいくつかのサプリについて飲んでも大丈夫かどうか。ドクターは同意してくれましたが、どれくらいの頻度でそれらを摂取すべきかという重要なアドバイスをくれました。(このことは以前のブログで書きました)。

副腎疲労で体が弱っていても、人生は続きます。色々な事が起こります。直面する問題には適応していかなければなりません。

 

またつい先日のことですが、今までずーっと飲み続けてきたアシュワガンダとホーリーバジルを止めてもいいか聞いてみました。ドクターの答えは予想に反して「イエス」でした。

ちょっと驚きましたが、これは僕が改善していることを意味するだけでなく、治療にかかるコストをかなり削減できるということでとても嬉しい事でした。

 

また、デトックスをやめてもいいかと尋ねた時には「いや、まだだめだ」と即座に言われました。

このように、僕たちの関係にはちょっとしたギブアンドテイクがあり、それがとても気に入っています。

 

何が言いたいのかと言うと、全面的に受け身で医師が言うことだけを黙って聞いているのではなく、自分がどう感じているか、そして何かを止めたい、または減らしたい、または自分で調べたことに基づいて何か新しいモノを試したい場合、遠慮せずに医師に聞いてみる、という事です。

聞いた事によって、関係がぎくしゃくするとか、医師が機嫌を損ねるということはないはずです。

自分の体に責任をもつのは自分だし、自分に対して一番の味方は自分自身だということです。