副腎疲労と鬱と食べ物の関係

世界的に大きな問題になっているのが「鬱」なのだとドクターが話していました。

世界中でおよそ3億5000万人が鬱状態を抱えていると言います。これは世界人口のほぼ5%です。

以前このブログで、僕も「マイルド鬱」であったことを書きました。その記事を読んで下さった複数の方からメールやダイレクトメッセージを頂きました。まったく同じような状態であったり、どんどんうつ状態が悪化しているという方など、副腎疲労とともに鬱も抱えている人が多いのです。

鬱は精神面の状態を言うのだと思っている方が多いと思いますが、肉体面にも現れるのです。

・疲労感、時にはまったく動けなくなることもある

・不眠、または逆に眠り過ぎる

・食欲不振、または逆に食べ過ぎる

・体重が減る、または逆に増加する

・明確な原因がないのに、体に痛みがある

losing weight

精神面では以下のような症状が現れます。

・毎日が暗い雲に深く覆われてしまったような感じ

・悲しくてやりきれない気持ちになる

・空しい空虚感に襲われる

・過去を後悔する

・集中できない

・決断力がなく、何も決められない

・以前は楽しんでいたことが楽しくなくなる

・人生そのものが楽しくない

・神経質になり、いらいらする

・落着きがなくなる

・不安感が強く何もかも心配になる

・物事に対する興味や関心がなくなる

・職場や学校での活動に参加できない(したくない)

・自殺や死を考える

sad

鬱状態の症状は様々で、人によってどんな症状が現れるかは千差万別です。また、症状が次々に姿を変えていったりすることもあります。

 

副腎疲労と鬱の関係については、ドクターからもいろいろと教えてもらいました。

鬱は神経伝達物質の不均衡で、この不均衡の状態が体にとって大きなストレスとなり、副腎を忙しく働かせてしまい、副腎疲労につながっていきます。

すでにご存じだと思いますが、コルチゾールはストレスと闘ってくれるホルモンで、他の多くの機能のためにとても重要なホルモンですが、 それが増えすぎると体内で多くの問題を引き起こします。鬱状態が慢性化すればするほど、副腎はコルチゾールをもっと多く産生するためにさらに忙しく働き、ますます疲労させてしまうのです。

神経伝達物質は気分、ストレス処理能力、そして睡眠パターンを司っています。きちんとバランスが保たれてれば、よく眠れて、必要な時にしっかり休息をとることができ、ストレスに直面したときにはちゃんと対処して、精神的に回復できるのです。

僕は今ようやく、毎日良い気分で過ごすことができるようになり、前のように落ち込んだり、悲しくなったり、不幸だと思うことがなくなりました。

つまり、自分の中で神経伝達物質がバランスを取り戻し始めているのだと思います。睡眠も改善されていますし、ちょっとしたストレスならずっとうまく対処することができるようになりました。ほぼ毎日幸せを感じることができます。これは大きな改善です。

副腎疲労と鬱は双方向の関係を持っているとドクターは言います。鬱は副腎疲労の原因となり得るし、副腎疲労が鬱の原因にもなり得るという事なのです。そして、副腎疲労の人も鬱の人も共通して、腸の炎症があるのです。

体にとって最も大きなストレスの一つは、悪い食事です。どんなものを食べているかが、精神状態と大いに関係があるのです。

それは腸と脳が密接に繋がっているからです。「幸せな化学物質」と言われるセロトニンを含む神経伝達物質の多くは、腸内で作られています。腸できちんと化学物質が作られないと、鬱、不眠症、免疫系の問題、胃腸の問題、様々な炎症を引き起こす可能性があるのです。

食事の質が悪いと腸は炎症を起こし、その結果、セロトニンの生産に悪影響を与えてしまいます。

悪い食事によって腸内細菌叢のバランスが崩れてしまうことが、腸の炎症を起こす最も一般的な原因の1つです。腸の炎症によってリーキーガットが発生し、毒素、食べ物のカス、老廃物、病原体などの物質が血流に入って全身を巡ってしまいます。

だから、気分が落ち込む、うつ状態、頭がすっきりしないなどの症状を改善するために、まずやるべき事は食事を良くするという事なのです。

healthy diet

腸に良いものを食べて、腸内細菌・マイクロバイオームのバランスをとり、リーキーガットを修復するのに役立つ抗炎症食を食べることなのです。

グルテンフリー、発酵食品などを心がけ、加工食品、悪い油、添加物などをとにかく避けること。

そうすることで腸の状態はかなり改善し、その結果、セロトニンがバランスよく作られ、気持ちが明るくなるという流れです。