今日お話しするのは、非常に現実的で重要なことです。副腎疲労の人が直面するもう一つの苦痛と言ってもいいことです。
お金の問題!治療にかかる費用です。しかも仕事ができなくなってしまうケースも多いので、その間の生活費も考えなければなりません。
早い段階で手を打てば、回復にかかる時間も短くなりますので、費用もその分減ります。僕はかなり症状が重くなってから治療をはじめたために、回復に時間がかかって、毎月のドクターに払う費用や、サプリメント等にかかる費用もかなりの金額になっています。
副腎疲労予備軍の人、そしてまだ初期症状の人にぜひ知っておいて欲しい費用のことについてお話しします。
このブログでも書いていますが、僕は2人のドクターに診てもらいました。
はじめて副腎疲労であることがわかった、ハワイでかかったクリニックのドクターと、2人目は今も診てもらっているドクターAです。
早速、これまでに僕が使ったお金を見てみましょう。
2016年の春に、休暇をとってハワイの医師に診てもらい、副腎疲労の可能性を指摘され、早速いくつかの検査を受けました。血液、唾液、便などの検査で、ハワイの検査室で結果が出るものもあれば、アメリカ本土のラボに送って検査するものもありました。
これらすべての検査にかかった費用が合計181,000円でた。僕はこのくらいの費用がかかることには、まったく躊躇はありませんでした。
体の不調が何なのか、どうすれば良くなるのか、とにかく知りたかったからです。
コルチゾールをはじめ、その他のホルモン値、消化酵素、腸、腸内細菌、有害金属、マイコプラズマ、食物アレルギーなど、あらゆる角度から検査しました。
診察、指示されたサプリメント、ハワイ滞在中に何度か受けた同じドクターによるマッサージ、鍼治療など、ハワイのクリニックで支払った金額が222,000円。
まず、このハワイでの診察と検査などで、合計383,000円なり。
それほど高額ではありませんが、これはまだ最初の一歩に過ぎません。
僕は、この3カ月程後にドクターを変更しました。現在まで2年半以上治療を受けているドクターAです。
ドクターAのカウンセリングがはじまったのは2016年7月。初期費用として、最初に90,000円ほどを払いました。そして治療開始と共に、一通りのサプリメントを購入する必要があり、その費用がおよそ54,000円。
僕は、ハワイのドクターに指示されたサプリメントを大量に購入していて、それを飲んでいたのですが、ドクターAにすべて止めるように言われ、そのサプリメントはすべて無駄になってしまいました。
54,000円分のサプリは、これからの僕が必要とするサプリの殆どに当たる、つまり追加で購入するものは多くない、と言われていたのですが、いやいや、その後僕の状態はさらに悪化したり、思わぬ方向に行ってしまったりと、右往左往、一進三退(笑)を繰り返し、違うサプリメントをさらにいくつも購入しなければならなくなり、全然これで収まりませんでした。
「たら・れば」は意味がない事だけど、どうしても考えてしまうのは、ハワイの医師に言われてサウナに入ったり、鍼治療を受けたりしていなければ、もっと早く回復できたかもとか、5週間もの間ひどい下痢に見舞われていなければ、もっと順調に回復していたのでは、などと考えることは良くあります。
サウナと鍼を続けていた時、僕は毎回もう本当にヘトヘトになって、どれだけの悪影響を与えてしまったか…と思うんです。
5週間続いた下痢も結局今でも、何が原因であんなひどい下痢になったのかわからないのですが、結果的に胃と腸の内視鏡を受ける羽目になり、検査を受けるためにさらに下剤を飲むという、もう意味不明の状況に追い込まれた自分を思い返すと、僕は一体どれだけの時間とお金を労力を無駄にしてしまったか、と思います。
これを読んでいる皆さんは、こんなバカな事態にはならないと確信しています。
ドクターAにかかってからこれまでに購入したサプリメントの合計を見てみよう。2018年末現在で、合計581,000円です。
先ほども言いましたが、副腎疲労でももっと初期の段階でサプリメント治療を初めていれば、こんなにはかからないですし、僕の場合は、治療開始後にさらに体調が悪化して、サプリメントのレベルをもっと下げて新たに買い直さなければならなくなったりしたため、追加で費用がかさんでしまいました。当然、時間もかかり、その分を補うサプリメントも必要になるという、完全な負のスパイラルです。
次に、僕がドクターAの電話カウンセリングに支払った金額を見てみよう。初期の頃、カウンセリングは2週間に一度のペースでした。そして、体調が安定してきた(悪化していない)と判断したら、3週間に一度になります。今の僕のペースは3週間に一度です。
一度、3カ月間カウンセリング無しと言われた事がありました。理由は、僕の体調が悪化、後退していたからです。3カ月とにかく休むように言われました。その後で、またカウンセリングを再開する、と言うのです。あの時はドクターが僕にできることは何もなかったんだろうと思うのですが、この事にドリーはかなり怒っていました。ドクターが僕に言った言葉「前より悪化している。カウンセリングを一度ストップする。3か月後に話そう」をそのままドリーに伝えると、医師として無責任だと。体調が悪くなっている時になぜ何もせずに放ったらかしにするのか、3カ月間何をどうすれば良いのか、こんなこと考えられない、と言って、相当腹を立てていました。
2019年が始まったばかりです。ドクターAの診察は2年半になりました。これまでにカウンセリングに支払った費用は、およおそ650,000円です。
ドクターAの治療をはじめてからかかったトータルの費用は、1,375,000円です。
ハワイのドクターと現在のドクターAの費用を合わせると、合計はほぼ1,800,000円になります。治療はまだ終わってはいません。まだ続きます・・・。
2016年に副腎疲労だと診断された後も、僕は休みが取れればなるべく日本を脱出していました。
ハワイや実家、近場ではグアムなど、誰とでも自由に英語でコミュニケーションが取れて、良く言えばスローペースで小さな事は気にしない環境、悪く言えばダラダラして無責任な環境に身を置いて、日本のストレスフルな環境から離れたほうが良いと考えていたからです。
実際に、旅行中は確かに体調が良くなった(なったように感じた)のですが、日本に戻ってくると、ガク―ッと体調が悪くなり、結局は何も改善していない事に気づきます。
でも僕は、毎回ドクターに聞いてから旅行に出かけていました。旅行に行っても良いかと聞くと、ドクターはいつも「大丈夫でしょう。機内の水分補給を絶対に忘れないように」というアドバイスでした。だから僕は機内では水をガブガブ飲んで、年に2回は海外に脱出しました。
2018年に入ると、ドクターのアドバイスは変わりました。必要な旅行でないのなら、旅行はしないように、となったのです。
旅行が体に多くのストレスをかけていると言うのです。日付変更線を越える旅行は、特に良くないと。え?だったら最初からそう言ってよ~。そう言ってくれていれば、僕は静かにこの自宅でのんびりと過ごしていたし、旅行にお金を使うこともなかったのに、と思いますが今言ってもしかたないですね。
もう一つ、副腎疲労に伴う深刻な問題があります。それは収入面です。僕は、以前スケジュール帳が真っ黒になるくらいやっていた、自分自身が講師を務めるセミナーなどの仕事は殆どできない状態になって、その分の収入はもちろん減りましたがで、会社としては僕がやっていた仕事以外の業務がありますので、そういう意味で僕はとても恵まれています。
もしも僕が会社員だったとしたら、どうやって治療費や生活費をまかなっていけば良いのか、想像しただけで恐ろしくなります。
副腎疲労が始まったばかりの頃は、(いつから始まったと明確にわかるものではないですが)しんどいなー、きついなーと思いながらもまだ仕事はできます。
それがだんだん、しんどいだけではなく、心臓や呼吸などに影響が出て来て、パニック障害になったり、頭がぼーっとして物事が考えられなくなったり、足がものすごく重くなって歩くのがきつくなってきます。それでも何とか仕事に向かおうととします。
そして最後には、もうどうにも体が動かなくなって、一日中寝転がっているような状態になって、仕事などとてもできません。
会社を休まざるを得なくなった時、どうなるんだろう。休業中の給与が出るわけもないし、病気と認められていない副腎疲労症候群に対して、何の医学的証明も出せず、会社を辞めざるを得なくなったとしても、自己都合の退職です。
健康保険がきくような病気ではないし、医療費控除も使えません。高額な診察代やサプリメントを続けることなど到底無理です。一体どうすればいいのでしょうか?僕には答えが出せません。
このブログを書くにあたって、これまでに支払った領収証とか、サプリの明細とかをドサッとデスクにおいて、電卓をたたいていましたが、ものすごく苦痛でした。
自分の正常な体を取り戻すために、こんな高額なお金を払ってきたとは・・・。もっと楽しい事、好きな事にお金を使いたいです。しかもまだ治療は終わっていません。これからもまだお金はかかります。
回復まであとどのくらいかかるかわかりませんが、僕は副腎疲労には二度となりたくありませんし、ドクターは2度目は無いと言ってくれています。その言葉を信じて、僕は最後までやりきります。直しきります。