先日の胸部検査と冠動脈CTスキャンで異常が見つからなかったため、少し前から予定していたマレーシア行きを決行しました。
前回マレーシアを訪れたのは2018年、もう6年前のことになります。その時のことは深く記憶に刻まれています。
副腎疲労重症のまっただ中にいた体にとって、灼熱のマレーシアは試練でした。
ほとんど機能することができませんでした。
日中のあまりの蒸し暑さに僕は涼しいホテル内に閉じこもり、ホテルとつながっている近くのショッピングモールまで少し歩いただけでした。
日没後に少し過ごしやすくなったかと思い外に出たとしても、通りの向こう側に横切っただけでもう限界、ドリーがショッピングしている間、冷房の効いたショッピングセンターのベンチに体を沈めて休むしかありませんでした。
ほんの5分程度の短い外出が、6年前のマレーシア旅行を要約したものです。どこにも観光にも行かず、文字通りただただ食べて、そして眠るだけでした。
しかし、今回は違いました。
気温は毎日35度~36度だったにもかかわらず、どこでも問題なく動けました。意外なことに、暑さは予想していたほどには体に影響しませんでした。
外に居る時はローカルの人と同様に直射日光は避けて日陰を歩くようにしましたが、僕の体は難なく暑さを乗り越えました。
毎日、階段や坂道を登ったり、いろいろなショッピングモールを探検したりと、広範囲に動きました。公共交通機関のモノレールや地下鉄を利用し、旅を楽しみました。
6年前と今回を比較すると、この変化には感慨深いものがあります。
元気になれて本当に良かった・・・。
そして何よりも特筆すべきことは、僕もドリーもとにかくリラックスして気分よく滞在できたことが大きかったです。
特にドリーは旅行に出る直前まで体調があまりすぐれず、行けるかどうか自信がないとまで言っていたのですが、マレーシアに到着すると日に日に元気になり、どんどん食欲も出て、旅行の後半にはもう絶好調でした。
なぜかと二人で考えたのですが、まずストレスがないこと。僕にとっては何といっても英語が広く使われていること(流暢に話せない現地の人もいるにはいましたが)、どこに行っても英語表記があり、ドリーの力を借りずに誰とでも何でもコミュニケーションが取れたことです。
人種も様々で僕もドリーもその中にすっと溶け込み、プレッシャーを感じない快適な文化が本当に心地よかったのです。
そしてもちろん、食事は格別でした。
以前できなかったこと、すごく苦労したことが、問題なくできるようになるというのは、回復をしっかり実感することができ、本当に素晴らしいことだと心から思えた旅でした。